手になじむ手頃な大きさ。広がった胴と高い高台。
砥部焼特有の、持ちやすくて食べやすい形です。
軽くよそうと、0.６合位の普通サイズです。
お茶碗の高台は、口の部分の直径の半分が基本。
だから安定しているのです。貞山窯さんもそうですが
高くて深い高台は指がしっかり掛かり、とても心地
よい器です。使う人の気持に寄り添い、繊細に作る。
民芸の神髄でしょうか。内に１本、胴の天地に２本の
線と唐草の文様。生命力あふれる唐草が、濃淡の
筆遣いで描かれています。
『手作り 手描き』にこだわる窯元、貞夫様健二様。
お人柄を一番よく表した、やさしい優しい器です。
毎日使うお茶碗。おいしく楽しく食べたいものです。
だからお勧めしたい砥部焼の秀逸品です。

河井寛次郎氏の系譜、貞山窯岩田製陶所。
「用の美」を求める陶工、貞夫・健二両氏が
手作り･手描きにこだわった、砥部焼です。