南部鉄器

南部鉄器とは

南部鉄器は二つの歴史背景があり、水沢のもと森岡のものがあります。
後者は慶長に盛岡藩主南部氏が京都から釜師を招き始まりました。4家が潘の受注を担い茶釜・鐘・燈籠などを作っていたようです。
前者は藤原清衡が近江国から招いた鋳物師を祖とします。その後室町頃には、鋳物師が奥州市水沢区羽田あたりに定住します。鋳型の材料となる北上山地の砂鉄と北上川の良い砂・粘土が大きな要因でしょう。仙台藩の庇護を受け、鍋・窯、幕末には大砲も鋳たそうです。

南部鉄器の長持ちは

鍋やフライパンは、水で洗ってから布で水気をふき取って下さい。
次に強火にかけて水けを飛ばします。そして油を入れたら点火し、
野菜の切れ端などをしんなりするまで炒めます。鉄の肌にまんべ
んなく油をなじませたらOKです。最後に洗剤を付けずに、束子
やナイロンブラシで洗えば、いつでも調理ができます。

鉄瓶は、内側に触れない方がサビが出ません。最初に温水でサッ
とゆすぎます。そしてお湯を沸かしては捨て、沸かしては捨てと
3回程で使えるようになります。また沸かしたお湯が冷めると、
サビが出てきます。使い終えたら、火にかけるか余熱で鉄肌が乾
かせて下さい。蓋もあけておくと効果的です。

南部鉄器のお手入れ

もしサビてしまったら。お茶を浸した布で、サビた部分をこすり落
とします。もっとひどいのは、お茶の葉や出殻を入れて煮詰めます。
最低でも30分。火を止めて3時間以上放置します。するとうっす
らと黒い皮膜が付きます。これは鉄とお茶のタンニンが反応して出
来るタンニン鉄。
ただ沸かしたお湯が透明だったり無臭なら、赤くなってもお手入れ
しなくて大丈夫。
当店で冬になると毎日火鉢の上で使っている鉄瓶は、30年以上経
ちますがまだまだ現役です。閉店後、沸騰したお湯を捨てて蓋を開
けておくだけ。余熱で乾いてサビませんよ。
店舗外観
うつわの店 クラフトなかつか
〒768-0060
香川県観音寺市観音寺町甲1212
定休日:木曜日
営業時間:10:00〜20:00
0875-25-3451
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