伊賀焼オーヤ陶苑、殿白窯のこだわり小鉢。
以前仕入れたものが棚の奥から出てきました。
ご覧の通り、お尻が大きく口が１cm小さな
アップルパイを逆さにしたような形。不思議な
くらい落着いた安定感を醸し出しています。
胴には鉋彫りで２重３重の線紋を配しました。
印押しの菊の紋を４個貼り、浮き上がらせ
まるで築地塀の筋塀と、瓦の紋を思わせる
しゃれたデザインに見て取れます。
高台も変わり種の丸くくぼんだ碁笥底高台。
化粧土をかけ、艶を出さずに自然な色合い。
ここまで凝った器、めったに見かけません。
相当に手間のかかった伊賀焼の珍しい小鉢。
侘びの面影の手作り器に、手作りのお料理。
なんだか、夜のしじまに似合いそうです。

手作りの窯元の丁寧でテキッチリした仕事は
『なるほど』と思える、納得の出来栄え。
伊賀焼オーヤ陶苑、殿白窯さんの作品です。

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