黒地に緋色の点と線。不思議なデザインの
カップソーサー。モチーフはなんでしょう。
川面に浮かぶ花筏。波と泡。凝らして視るの
ですが妄想は広がるばかり。リーチ氏が教えた
ウェット・ハンドルが静かに生えています。
個性派の器を創造する屈指の銘窯、湯町窯。
作品の礎は氏の教えの様です。西洋と東洋の
融合。手仕事や工芸の温もりを大切にする。
そんな教え通りの仕事ぶり。だから作品は
エキゾチックでどこか懐かしい香りがします。
やわらかなカップで、どんなお飲み物を？
心地よい手のひらへの感触が嬉しいボディ。
『用に即する簡素な美』は、こうした使って
きれいで楽しいと感じることなのでしょう。
松江秀逸品はとても素敵です。

イギリス仕込みの、異国情緒あふれる作風。
３代４代と紡ぐ山陰の銘窯は、センスと技が
光ります。布志名焼は湯町窯の作品です。

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